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総会開催・記念講演「国の密約に挑む―情報公開の闘い」


オンブズパーソン VOL.61
■発行日/2008.12.7 HPアドレス www.ombuds.gr.jp 例会開催 偶数月第1日曜午後(原則)
●編集・発行/NPO法人市民オンブズ富山 〒930-0074富山市堀端町1-12 富山中央法律事務所内 (076)423-2466 FAX423-0699  【年会費3000円】振込先 / 郵便振替00770-6-9841

                = ト ピ ッ ク ス =

   総 会 開 催 
 特定非営利活動法人市民オンブズ富山の2008年総会が11月22日富山県民会館で開催されました。会員26名が参加し,前年度の活動報告,決算及び会計監査報告,2009年度事業計画及び収支予算について審議され,原案どおり承認可決されました。
 参加された皆様にはありがとうございました。
     記念講演会                
「国の密約に挑む-情報公開の闘い」講師 元毎日新聞記者 西山 太吉 氏
 その後,恒例の総会記念講演会が開催されました。 今回の講師は,表現の自由・取材活動の自由で有名な西山事件の西山太吉氏。氏は,事件で問題となった沖縄密約その他当時日米間で交わされ,その後アメリカで情報公開されて存在が明らかになった密約を,現在でも日本政府が認めようとしないため,その開示を求めて裁判闘争をしておられます。
政府の嘘が放任される日本政治の体質 氏は,アメリカの中央銀行である連邦準備制度の前議長グリーンスパン氏が今回のアメリカ発金融恐慌サブプライム問題について議会で徹底的に追及され,自らの取った政策が誤りであったことを認めたことに比べ,日本ではバブル崩壊に至る経過においてアメリカの要求を鵜呑みにした政策に誤りがあったことはドイツと比べて明らかであるのに,誰も責任を取っていないどころか,その責任を負うべき旧大蔵省の事務次官が出世を遂げ,日銀総裁,そして
 バブル崩壊後は,それ
までの金融政策の反省を込めて作られた金融制度調査会の会長を4年間務めた,このことに対して日本のメディアは何も言わなかった,それを批判しない世論環境にも慄然とする思いだった,と最近の実例についても報告され,官僚の無責任体質と議会の無気力・無能力を指弾され,これらの原因である政府の歴代の外務大臣・首相の虚偽答弁が放任される国の政治体質を改めさせるために,今回多くの人の支援を受け,弁護団体制を大きくして,この裁判を戦っている,と報告されました。
 また,自らの刑事事件に触れ,国策捜査であったことを述懐されました。この国策捜査を無批判に受け入れて有罪判決を下したことは,裁判所も国の方針に追従していたことになります。私達オンブズ富山も裁判で苦杯を呑まされることが少なくありませんが,共通するものがあるように思われます。
 そして,最後に市民オンブズの活動が官僚の虚偽体質を改めさせる点で一致するところがあるともされました。会員以外に10名の方が参加されました。
 講演後西山氏は懇親会にも出席され,会員と交流
を深めました。

   投  稿      松永定夫
名ばかり制度「三権は腐っている」 
<三権分立とは何ですか>とインターネットで検索してみると「司法、立法、行政が、それぞれの独立を保ち、相互監視をするシステムと、教科書的には言われていますが、実際は、行政の優越性が、あると思います」などと疑問視されている内容でした。
1.果たして行政は誰の為のものか? 
先般の市民オンブズ富山の総会記念講演でも西山太吉さんは沖縄密約問題の根幹や訴訟の意義について “国の重要案件について歴代の総理大臣や外務大臣が嘘をついている事についての弾劾裁判であり、日・米で取り交わした密約の実態を国民の前に明らかにすることが最大のテーマです。この官僚機構の隠ぺい体質を絶えず監視しチェックする重要性は市民オンブズマンの活動と通じるものがあります”と述べられました、質問に答えられ“司法は行政寄りの判決が多く、相互に隠ぺいを助長している事も正したい”とも述べられました。   
 国民・市民の為に業務を遂行しなければならない行政の諸氏を「公僕」と言い辞書で調べてみました。
 「(権力を行使するのではなく)国民に奉仕する者としての公務員の称。(ただし実情は、理想とは程遠い)」とも記述されていました。
 公務員は公僕とは程遠い存在と言っているのです。
2.議会に行政チェック機能があるか?
 次に、議会はどうでしょうか、選挙費用補助制度に絡み選挙ポスターや燃料代金を限度額一杯で請求した虚偽過大請求の指摘に対して、燃料代金について全額返還した県議9名や市議6名、更には、富山市議会の議会ウオッチと称して本会議の傍聴席から各議員の議会態度を採点されている実態や年間を通じて1回しか本会議で発言の機会を与えられないという信じがたい議会運営などからは、まともに行政をチェックしているとは到底言えません。これらのことから行政と癒着する馴れ合いの構図や仕組みが恒常的に出来上っていると言えます。
3.司法は行政の追認機関か?「裁判員制度とは,国民のみなさんに裁判員として刑事裁判に参加してもらい,被告人が有罪かどうか,有罪の場合どのような刑にするかを裁判官と一緒に決めてもらう制度です。国民のみなさんが刑事裁判に参加することにより,裁判が身近で分かりやすいものとなり,司法に対する国民のみなさんの信頼の向上につながることが期待されています。国民が裁判に参加する制度は,アメリカ,イギリス,フランス,ドイツ,イタリア等でも行われています。」と最高裁判所のホームページで紹介しています。平成21年5月21日から裁判員制度が実施されます。
しかしながら、同制度は行政訴訟には対応していませんし、冤罪事件の根本対策にもなりえないことは明らかです。富山県弁護士会が富山(氷見)冤罪事件の再発防止策として、警察の密室捜査を指摘し容疑者取り調べの録音・録画記録の保存を関係機関へ要請しました。
裁判員制度の導入よりも最優先に行うべきで改善施策が後回しになっています。刑事事件よりも一般国民に関わりがあり、関心の高い行政裁判の方に裁判員制度を導入すべきではないか。
ことごとく対応方法や順序が間違っているのではないかと考えます。
4.現状の民主主義で何処が欠陥か?
さて、さて「卵が先か鶏が先か」の議論に発展しそうな大きなテーマについて申し述べて来ましたが、「民主主義=人民主権のもとに政治が行われること」の根本義から、政治のあるべき姿に立ち戻って考えてみましょう。
世界経済の不況から発した税収不足は身近な市行政にも端的に表れております。その様な状況下で富山市は全国の県庁所在地市の中で公共事業の高落札率№1・№2を継続している訳はなにかと問いたい。
公共事業投資を20%削減やむなしと新聞で報じられていますが、落札率を20%低減する方が寄り良い対応策として考えれない市行政や議会の対応では果たして人民主権のもとに政治が行われているとは到底言えないのではないでしょうか。
従前から継続している必要な公共事業を維持するには談合を阻止し高落札から脱却しなければ税収不足を補う事ができません。
すでに富山県では公共事業の落札率が80%前後となっている事と比較して見れば富山市の異常な状況は明らかです。
<落札率参考資料>
富山県H18年度=73.3%・19年度=80.2%
富山市H18年度=97.9%・19年度=97.3%


  投   稿              佐伯巌俊
公務員のウラ金の現状と
   与党と民主党の予防対策
1 現状 
 10 月19日・マスコミの報道によれば・会計検査院が無作為に調査対象とした全国12道府県で、国の補助金が使われる事業について、平成14年度~18年度の帳簿や領収書を事務費を中心に調べた結果、約半数の道府県で「預け」が見つかった。このほか、雇用したアルバイトを他部署でヤミ使用したり、県単独事業なのに国の補助事業から出張費が捻出されたり、不正な流用もつぎつぎに発覚、12道府県すべてで見つかっており、不正額は計約5億円に上ったと報じられている。
 また、会計検査院は11月7日、前記12道府県で発覚した不正経理は、11億3713万円に上り、「預け」と呼ばれる裏金作りのほか、架空発注で名目外の物品を納入させる「差し替え」・「一括払い」という手法が横行する実態を明らかにした。例えば、コピー機のトナーを買ったことにして、パソコンを納入させるなど・・・
2 自民・公明党及び
  民主党の検討している内容

(1)自民党、公明党
 予算や補助金などを目的外に流用したり、業者にプールする「預け」と呼ばれる手法など裏金作りにかかわった国、地方の公務員を罰則の対像として明記。支出先に虚偽の請求書や領収書を要求した行為でも適用するとした。刑罰は懲役5年以下と同3年以下の両論を併記した。また、会計検査院の機能強化を目的とした会計検査院法の改正案なども了承している。議員立法で、「不正経理防止法案」(仮称)として今国会に共同提出することを目指している。
(2)民主党
 会計検査院の事務官の増員。政府調達の事後的検証などを行う「政府調達監視等委員会」の設置。不正経理に直接関与していない職員も懲戒処分対象に拡大する・・・など議員立法で関連法改正案の次期通常国会提出を目指している。また、自民、公明党の「不正経理防止法案」については、「現行の刑法との整合性を十分にとる必要があるとして、慎重姿勢を示している。
3 参考
(1)該当すると考えられる刑法の条項と刑罰の例
( 虚偽公文書作成等・刑法第156条 )
 ・ 印章又は署名の有無により区別して、1年以上10年以下の懲役
 ・ 公務所又は公務員が作成した文書もしくは図画を変造した者は、3年以下の懲役又は20万円以下の罰金
( 窃盗・刑法第235条 ) 
 ・ 他人の財物を窃取した者は、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金
( 横領・刑法第252条 )
 ・ 自己の占有する他人の者を横領した者は、5年以下の懲役
(2)地方自治法に規定している条例,罰則の委任
( 地方自治法第14条 )
 ・ 普通地方公共団体は、法令に違反しない限りにおいて第2条第2項の事務に関し、条例を制定することができる。
 ・ 法令に特別の定めがあるものを除くほか条例に違反した者に対し2年以下の懲役若しくは禁鋼100万円以下の罰金、拘留、科料若しくは没収又は5万円以下の過料を科する旨の規定を設けることができる。
 以上、「公務員のウラ金の現状と与党と民主党の対策について」マスコミの報道等を参考に整理してみました。会員の皆様の参考になれば幸甚に思います。
 なお、富山県でも過去、事務費による「預り」があり、裁判で争いましたが、今日のように機が熟していなく、残念ながら敗れ、涙を飲んだことを申し添えま
す。

   活 動 日 誌
9月 28 オンブズパーソン60号発行
10月 13 例会
23 松永さん,選挙費用詐取事件で県警説明
 27 運営委員会
11月
 17 運営委員会
22 総会,記念講演会「西山太吉氏」
12月
  1 高裁金沢 上海便住訴第2 回期日 
 19 運営委員会


怒りの内部告発                       

 08年11月14日  封書で匿名氏(要約)       市民オンブズ富山代表殿

=これは、癒着か談合
  ではないですか!!=


 拝啓 秋冷の侯ますますご清祥のこととお慶びを申し上げます。
 さて、いま、富山県A町、県道○×線道路の○×交差点から○×にかけて、片側歩道増設の歩道化工事が数年に分けて開始されております。沿線住民にとっては大変喜ばしいことであると思われますが、しかし、この工事の施工企業が、工事地区地元の長老町会議員兄弟が経営する会社が堂々と施工している。これって、なにか疑わしく変であります。もちろん、正式な入札で施工されていると思いますが、それは、建て前であり、裏は巧妙に入札されるよう仕組まれた癒着談合としか思われません。建て前は、公式入札による住民の安全安心のため、しかし、裏の本音は、地元、町会議員兄弟企業への工事受注をセットにした巧妙なる癒着談合工事ではないでしょうか。いくつも、疑わしい状況が散見されるため、監査を目的とされるところに精査していただければと思い、突然、失礼では,ありますがお便りをさせていただきました。なにとぞ、真意をご理解賜り、検証していただけますようよろしくお願いを申しあげます。敬具

*癒着談合疑惑事項
① 県道A○×片側歩道化工事(○×交差点~○×(1.3㎞)癒着談合疑惑
 工事区間を地元長老町会議員の兄弟経営会社が工事を受注し施工しているのは、どうみても巧妙なる癒着談合工事としか思われない。(たぶん数億円の工事)
② 県道凍結防止剤の散布(○×交差点~○×地区)業務請負癒着談合疑惑
 昔は無かった、道路への凍結防止剤の散布業務、近年、毎年、当たり前のごとく、降雪時は凍結防止剤が大量に散布されている。このために、高額な散布専用大型トラックが2台も購入され、地元町会議員の兄弟経営会社に委託されている。莫大な税金が毎年使用され、温暖化暖冬気候になっているにもかかわらず、この会社の冬期定例業務のように委託され必要とも不必要ともいえる凍結防止剤が大量に散布されている。一般車の塩害もはなはだしい。建て前を口実にした、冬場の、この会社利権のための癒着談合業務としか思えない、税金の無駄遣いといえる。除雪もこの会社が請け負っているが、これは住民のための当然の委託業務である。町会議員宅の除雪だけ丁寧である。
③ 私邸前だけ道路安全のための「軍進入止めガード」の設置癒着談合疑惑
 町会議員私邸前は県道沿いで、両隣家範囲を含め、県道の路肩は5~6台駐車できる位に余裕があり、公道を堂々と私邸宅専用の駐車場と化し、さらに2年前より、その駐車スペース分だけ余分な車やダンプなどが進入しないよう、「車進入止め」(たぶん数十万円するだろう)が設置され、しかも、毎年、冬場降雪除雪時期だけは移動しまいこみされ、春、雪解け時には再設置されるといういたれりつくせりの私邸前公道安全駐車場が完成、これも建て前は、交通安全のためであろうが、裏は私的な安全な自宅用専用駐車場化としかいえない状況である。これしかり、行政との巧妙なる癒着談合疑惑としか思われない事例である。
④ 公的施設塗装工事癒着談合疑惑
 A町浄水場が、町会議員の兄弟経営会社の隣接地にあるが、昨年、この施設全体の塗装リフォーム工事(数百万円)が施工され、この工事もなぜか、隣地の町会議員兄弟経営会社が受注施工していた。これも、巧妙に仕組まれた行政との癒着談合工事としか思われない。
⑤ 企業誘致利権疑惑と環境破壊被害
 A町H地域全体、特に県道○×線沿線地域において、長老町会議員の立場を利用して、沿線地域に土建業者を誘致、土砂プラント業者誘致、リサイクル業者誘致の便宜をはかり、自分兄弟が経営する給油スタンドの利用見返りをはかり自己利権の利潤追求をし、地域の環境は破壊し続け、地元住民生活環境の破壊を平気で行っている。土建業者誘致、リサイクル業者誘致によりダンプカーが毎日500台以上爆走する公害地獄環境とせしめている。議員の立場を利用して、住民を巧妙にごまかし犠牲にし、水面下で巧妙に仕組み自己利権と利潤追求拡大だけをはかっている許せない状況である。○×県道沿線地帯の環境が破壊され続けており、極めて悪化している事態であり、早く保護保全し打開したいものです。環境破壊とは、自然環境破壊、風景破壊、景観破壊、住民生活環境破壊、田園破壊、ふるさと破壊・ダンプカー騒音公害、ダンプカー低音騒音公害、スピード違反、ダンプカー風圧被害、ダンプカー振動被害、雨泥はね飛ぱし被害、過積載違反運転、接近運転、煽運転、携帯電話使用違反運転、等々利権環境破壊疑惑議員は、K町会議員、S県会議員。
 議員という立場を利用して、自分達だけの利潤利権のために、地域と住民を食い物にしている議員は、なんとしても制裁処罰すべきであると思います。
 県民の宝・国民の宝・剣岳山麓の環境が、ジワジワ、破壊されております。悪徳利権議員と悪徳利権業者から、環境を守りたいです、守ってください。守ってほしいです、なにとぞ、お願いします、助けてください。
⑥ 癒着談合疑惑議員と疑惑企業
○疑惑 A町長老町会議員K
○疑惑議員の兄弟経営企業 ㈲K社長K(弟)
 役員K、その家族(富山県A町)
⑦ 癒着談合疑惑関係先
○A町町長、役場 ○富山県立山土木センター
⑧ 地元環境破壊元凶利権関係企業
○S建設㈱Y事業場   ○H月土石販売㈱
○G生コン㈲    ○㈱Rセンター(㈱M)
○T販売協同組合   ○S建設㈱H事業場
○㈱H採取所工場   ○A建材㈱砕石工場
○㈲K   ○その他多数の出入り取引企業
 掘り起こせば、まだまだあると思われますが、公権を悪用した、あまりにも利己利権主義であり、目に余ることはなはだしく、みなさまのお力を賜り、町民のため、地元地域住民のため県民のためになんとか精査制裁していただけないものかとお願いを申し上げます。
 批判や反対、陰口が解れぱ、陰に陽に、巧妙にヘビのごとく嫌がらせを受けるだけで、恐怖のために、住民は見て見ぬふり、さわらぬものに祟りなしでどうしようもありません。このような悪徳議員と悪徳企業を検証制裁し地域の平安を取り戻すことができますようお力をいただけますことをお願い申し上げます。

※嫌がらせ、いじめなどの恐怖があり、匿名でお願いしますことをお許し頂きますようお願い申し上げます。

 =今後の予定=
(会の予定)
  12月 8日(月)19時~ 運営委員会
 09年1月19日(月)19時~ 運営委員会
  何れも 富山中央法律事務所1階会議室
(裁判の予定)
 09年1月26日(月) 13時30分~
   高裁金沢支部  上海便控訴審第3回

県庁古紙リサイクル
問題について住民監
査請求をします
 

 以前からお知らせしていた,県庁舎の古紙リサイクル問題についての住民監査請求の準備がほぼ整いましたので,今月中に請求書を提出します。

監査請求を実施します
 これは,富山県が県庁舎で生じる古紙を不相当に安い額で業者に売り払っている,という問題です。どれくらい安いかというと,富山市が市庁舎で生じる古紙を売り払う額の半分以下,というものです。富山県が富山市並みの値段で古紙を売っていれば,年に100万円を超える収益が県に入るはずです。
 この問題につき,前号のオンブズパーソンで監査請求人を募集したところ,応じていただける方がおられました。そこで,今月中に住民監査請求書を県監査委員に提出する予定でいます。

監査請求の内容 住民監査請求の内容は,県が業者と結んだ契約の古紙売却額は安すぎるから,契約を見直して,もっと高い額に決め直せ,というものです。富山県の財政は決して順調とはいえませんから,契約を見直すだけで年100万円の収益が増えるのならば,こんなにおいしい話はないはずです。
 この点,いったん結んだ契約を後になって変更することができるのか,という疑問もありうるところです。しかし,県の古紙売却契約には,古紙の市場価格の変動に応じて売却額を決め直すことができる,という条項がちゃんと入っています。この条項からすれば,県は業者と協議して,古紙の売却額を市場価格に応じた額に変更することに問題はないはずです。
 このため,「いったん契約を結んじゃったから,県にはもうどうにもならないんです」という逃げ道はないものと考えます。

認められる可能性は?
 富山県で住民監査請求が認められる例は,(不当にも)極めて少ないようです。しかし,今回の県庁の古紙リサイクル問題は,道一本挟んだ県庁舎と市庁舎の古紙の売却額に著しい差があっていいのか,県はもっと高い額で古紙を売るべきじゃないのか,という至極単純な話で,監査委員にもわかりやすい問題だと思うのですが,どうでしょうか。

まだまだ請求人を受け付けてます。(H)

 次回の例会 今回は偶数月で,例会開催月です。本来の第1日曜日の予定ですが,総会に近いことから,例外的に下記の日の開催です。
 県庁の故紙売却問題の住民監査請求の実施日等を決めます。皆さんご参加をお願いいたします。
  12月21日(日)
       午後2時00分~
  富山中央法律事務所1階会議室






=封筒宛名の○●の意味は?=
会費納入のお願い
 この間会費納入のお願いを怠っていたため,例 年に比べ納入率が低いことが総会でも報告されま した。
  昨年NPO発足以降の会費の納入があった年 は○,まだの年は●印が付いています。
 ●の方は振込入金いただけると幸いです。
   なお,誤りがあればお知らせ下さい。
by ombudst02 | 2008-12-25 19:12 | オンブズパーソン61号
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