カテゴリ:オンブズパーソン60号( 1 )

56万円を免れるのに弁護士費用209万円!

オンブズパーソン VOL.60
■発行日/2008.9.28 HPアドレス www.ombuds.gr.jp 例会開催 偶数月第1日曜午後(原則)
●編集・発行/NPO法人市民オンブズ富山 〒930-0074富山市堀端町1-12 富山中央法律事務所内 (076)423-2466 FAX423-0699  【年会費3000円】振込先 / 郵便振替00770-6-9841

     = ト ピ ッ ク ス =
56万円を免れるのに弁護士費用209万円! 
    上海便高額宿泊費 
       住民訴訟控訴の石井知事


 6月18日富山地裁判決で,上海便就航記念訪問事業の1泊あたり5万円の宿泊費の支出が違法とされ,富山県に56万円返還すべきだとされた石井知事。敗訴した1審で,200万円を超える弁護士費用を支払っており,控訴審の名古屋高裁金沢支部では弁護士をもう一人追加。その倍近い弁護士費用を払う見込みであることが,情報公開資料の分析の結果分かりました。
 ハア?100万円の負担を免れるのに 
      237万円の弁護士費用?

 会員が情報公開で入手した資料の分析の結果,1審で県が弁護士に支払った費用は次頁のとおり,合計237万円あまり。交通実費分を引いても,約209万円。この中には着手金49万円と,通常であれば勝訴した場合に支払われる報酬98万円までが含まれています。これは当初の委任契約書に明記されていました。
 我々の訴状での請求額は100万円。訴訟は最低でも数回は弁論を開きますから,その日当分は数十万円。そうすると,石井知事が100万円の支出を免れるために,それを遙かに超える弁護士費用の支出を裁判の当初から予想して弁護士と報酬契約を結んでいたことになります。そして,結果として支払ったのは223万7520円。そして,敗訴です。

それだけではない,
  立会職員の給与を入れると?

 7回の裁判期日には,弁護士以外に毎回必ず3~4人の幹部職員が法廷に立ち会っていました。普通の裁判ではありえないことです。これらの職員の給与・旅費・日当等(幹部だから,給与は1日1万円以上)を考えるとさらにその金額は増えます。
さらに,控訴審で弁護士1人追加!
  支出見込総額 500万円超。
あまりに狭量。知事の器か?

 さらに,控訴審では,県は弁護士を一人追加しました。選手交代かと思ったら追加です。まだ委任契約書は入手していませんが,一審の場合と同様裁判に勝っても負けても報酬を支払う契約だと見られますから,二人で日当・旅費分を除いても合計約300万円の支払いを約束していると見られます。
 しかし,控訴審で争われる金額は56万円。結局石井知事は1審と併せてその5倍以上の弁護士費用を使って自らの支出を免れようとしているのです。
 控訴審では県側は控訴理由を主張していますが,石井知事らが1泊5万円の部屋に4泊したことは争っていません。そうであれば,56万円程度の金額を自腹で払って争いを解決するのも一つの方策。
 1審と併せて,500万円あまり,その10倍もの県費を使って自らの財布を守ろうとする姿勢には首をかしげざるを得ません。
 危機に陥っている県の財政責任者としてあまりにも狭量では? 皆さん,どう思われますか?
 知事は「なにか?」と言うのでしょうか?

              報酬等  旅費

2007/ 6/ 7着手金490,000
2007/ 7/10日当100,00026,500
2007/ 9/21日当100,00025,900
2007/11/?日当100,00037,600
2007/12/20日当100,00024,800
2008/ 1/?日当100,00025,900
2008/ 5/ 9日当100,00026,820
2008/ 7/28報酬980,000
合計2,070,00167,52
*何故か旅費にも2200円~4400円の日当を含む。

   監査請求人募集!! 
  県庁故紙リサイクル問題
    住民監査請求します

 前回の運営委員会で,富山県の故紙リサイクル処理契約について住民監査請求をすることに決めました。監査請求人となられる方を募集します。

1 富山県の故紙売却の経過と問題
 県は,以前は,県庁舎で生じた故紙(新聞,雑誌,上質紙など)を,リサイクル業者に代金を支払って引き取ってもらっていましたが,現在は,故紙を業者に売却し,県の収入としています。故紙の売却先の業者は,入札によって決定されています。
 富山市に比べて遅すぎたとはいえ,故紙の処理を売却に変更したこと自体は良いことなのですが,問題は,その売却価格です。情報公開請求の結果によると,県の故紙の売却価格は,新聞紙が5円(1キログラム当たりの売却価格。以下同じ。),雑誌が1.5円,上質紙が4.5円でした。しかし富山市は,県より高額の新聞紙12円,雑誌8円,OA用紙(上質紙)7円で売却しています。なお,2008年度の県庁舎で生じる故紙の量の見込みで,新聞紙が6万8000キログラム,雑誌が6万キログラム,上質紙が8万キログラムですから,仮に県が富山市と同様の売却価格でもって故紙を売却していれば,現況より106万6000円多く県の会計収入が上がったことになります。

2 不可思議な入札状況 
 これ自体大きな問題ですが,さらに大きな疑惑があります。富山市と契約している業者は,県による故紙売却の入札にも参加していますが,富山市の入札よりも相当低い買取り価格を提示し,不採用となっています。
 県道を挟んで向かい合わせの県庁舎と市庁舎で同じ業者が故紙の買い取り価格を決め入札に,本来県の方が市の数倍の量があるので効率的に扱え,より有利な条件があるにもかかわらず,富山市での入札価格の2分の1以下の安い入札を行うのは,自分は取りたくないという意思表示とみるしかありません。自分の商売を棒に振ってこんなことをする必要はありません。
 これらのことから,県の故紙売却においては,その価格が業者の談合によって不当に低くおさえられていることが強く強く疑われます。これを放置する県の会計担当者はおかしい。

3 住民監査請求の必要性
 当会会員の松永さんが,富山県全体の随意契約に関する情報公開請求をしていて,このことを発見され,県出納局会計課に対して,以上に述べた県及び富山市の故紙売却の価格差及び業者の談合の疑いを指摘し,県の故紙の売却の改善を求めましたが,同課長は,その必要性はないとの回答をしたそうです。その経過は前号で報告したとおりです。
 しかし,県が市と同じ価格で売却すれば,県の会計に1年で約100万円の収入をもたらすのですから,速やかに改善されなければなりません。
 このため,前回の運営委員会で,この問題について,住民監査請求をすることを決め,準備しています。

4 監査請求人大募集!! 
 そこで,監査請求人を募集します。我こそは!という方は,ぜひオンブズまでご連絡下さい。   (H)

 第15回全国大会開催 
 8月30日,31日千葉市で開催された全国大会に,青島代表理事,松永理事,会員のOさんの3名が出席。
 議会改革,談合対策,外部監査などについて報告・討議が行われ,議会の活性化のための規則・慣行の見直し,市民による参加とチェック制度の確立などを求める大会宣言を採択しました。
 今回は大会終了後,多数の少人数での特別セッションが持たれました。

 投 稿 その1     理事 松永定夫
 県に続き,富山市議会議員も
 選挙燃料代の返還に応じる!!

 読売新聞が8月初旬に県議会議員9名が選挙カーの燃料費の全額合計41万円を返還したと報じられました。
 これに続き8月13日には富山市議会にも同様な事案があり、
「 県内の市民団体が、2005年4月に行われた富山市議選で支給された公費負担の過大請求部分を返還するよう市議会事務局に申し入れたことがわかった。」
「 申し入れは4日付けで行われ、05年の市議線の際に支給されたガソリン代に限らず、ポスター代について修正、辞退を促すよう関係議員に警笛を発してほしいという内容。」
 の報道が有りました。
 確認の為に私は議会事務局に対して直接市議会議長に返還の申し入れのための面会を依頼したところ、8月26日午後4時から議会事務局の谷村参事が同席し五本議長との面会が叶いました。私は、県議会の9名の候補者が返還に至った経緯から,県警が同件に対して告発状を受理した背景などを私見をまじえて話し、最後に再び市議会議員の告発をしなければならないのかと強調したところ、ようやく議長から6名の関係議員が当月中に返還する旨の回答を得るに至りました。
 私は公務員や議会人が違法な支出を返還したから罪に決して問われない制度に対して,いつも,公平性を欠くと感じています。
 民間ならば間違いなく責任者の起訴から会社の倒産などと徹底的に糾弾されて責任の追及から逃れる事が出来ません。
 先日、これら議員からの過大請求(詐欺に当たる請求)を簡単に受理し、未だに申請に対する処理は適正なものだったと主張して譲らない県市町村支援課の広島係長に再度確認したところ、見解は変っていない様でしたが、一部制度の見直しが行われたとの事でした。
 すなわち,従来は、燃料代の請求に於いて「請求内訳書」に燃料の供給内容を転記した一覧の様式であったものが、今後は、同書式に各々の供給した時の伝票を添付することが追加されることによって再発を防止できると言う内容でした。
 しかしながら、従前の一覧表であっても伝票のデーター記録を転記したものに変わらず、伝票は単に形式的にとらえた策で、公務員の見逃しをカモフラージュして原因がすべて申請者側にあるのだと言っている様に見えてきます。
 議会に対して行政側の度を越した便宜供与などは、議員に恩を売っておいた方が後々に議員から行政機関に対する手心を期待する上で良いとの判断が働いたと言えないだろうか等と絶えず疑問が残こる事になります。
 近々県知事選挙や富山市議会議員選挙が迫って本当に不正請求の改善が計られて行くのか否かは絶えず県民や市民の監視が不可欠だといます。
 その後,9月2日付読売新聞で,富山市議会議員6人が合計32万円を返還,と報じられました。このことは今回の問題だけでなく,長年続いてきた税金の犯罪的な無駄遣いを根絶することにつながるはずです。大きな成果を上げることができたと思います。
 投 稿 その2       理事 松永定夫
「全国1500健康保険組合,
  今年度約9割が赤字,
 合計で過去最大6322億円の赤字」

 というようなテレビ報道がありましたが,富山市内の最大手の総合病院でその一端を私の親族の治療を通じて垣間見ました。
 電子カルテ移行後5年経過した段階で患者1人1人の治療データを各々の医者が把握せず、場当たり的な治療になっており、従前よりも悪くなったと同病院の関係者は話しています。
 同院で別の治療を行っている旨別の医師に伝えて欲しいと依頼しても伝えないなど、横の連絡を絶った状態で総合的な判断に元づく医療とは言えない深刻な状況に対して、県厚生部・医務課に調査を申し入れたところ「個別の問題で県内の総合病院を対象に調査するに当たらない」などと回答しました。
 高齢者の医療費増加が不可避な状況で各々の治療現場で次から次と薬を投与される仕組みを早急に改善しない限り健保組合の解散や国の健康保険システムの根幹に対しても憂慮しなければならないと考えます。
 具体的な欠陥については次の投稿を予定していますが、皆様からも同事案に対する投稿をお寄せ下さい。
 高齢者医療制度改革がもたらした問題の改善がされない限り必ず税金で賄う事が目に見えています。

   活 動 日 誌
7月 27 オンブズパーソン59号発行
8月 10 例会
13 石油類随契住訴 上告受理申立理由書提出
 18 運営委員会 
30-31 全国大会 千葉
9月 19 運営委員会

本県での教員採用問題 
県教委,実情を公開せず!

 全国各地で教員採用で賄賂,議員の口ききなどの不正が明らかになっています。富山県にも同様の問題があることは前号の投稿でご紹介したとおりです。
 そこで,県教委に対して寄せられている多数の苦情の内容を調べれば,ある程度の実情が把握できると考え,県教委に対して県民から寄せられた苦情の情報公開を求めました。その結果多数苦情が寄せられていることは分かりましたが,その具体的な内容は全て非開示でした。県政の実情を知ることはできませんでした。
 これに対して異議申立を検討しましたが,この間非開示・部分開示に異議を申し立てても審査会が開かれて結論が出るまでに一年くらいかかる実情なので,そんな頃に開示されても世論の関心もなくなっていて意味がないと考え断念しました。
 一部報道によれば,情報公開請求が多数出されていることが県議会で問題にされているようです。しかし,そのずっと前から県民の異議への対応が機能不全になっていました。このことは問題にしないで,大量請求ばかり問題にすることは,当局に加担しているように感じられます。
 調査した上での公正な報道を求めたいものです。

=今後の予定=
(会の予定) 変則日アリ、注意ください。
 10月27日(月)(原則)19時~ 運営委員会分
   何れも 富山中央法律事務所1階会議室
(裁判の予定)
 9月29日(月) 14時30分~高裁金沢支部
             上海便控訴審第1回



正義の内部告発  
                     

 08年8月27日  封書で匿名氏
  以前県立病院の特定課の特定職員の異常とも言える時間外問題で投書した者です。
  なんらかの調査,事情聴取が行われたのか,7月からは時間外等が激減したらしいです。しかし,同課の業務が急に激減するはずも無く,もし今まで請求していた時間外手当が正当な業務によるものならば,その人の時間外が激減するはずはありません。一度ご確認下さい。
  つまり,監視されていることで「不正請求ができなくなった結果」激減した! 今までの自らの不正を認めているようなもの,と考えるのが妥当と考えます。しかしながら,他の職場への移動もないようなので監視の目がゆるめば,またぞろ復活するかもしれません。
  我々の税金の無駄遣いをさせないためにも,皆様による監視の継続をお願い致します。
  これからも,よろしくお願い致します。
 (コメント)
   確かに,前回投書を頂いてから,病院職員の残業状況について情報公開請求をしました。なんらかの成果があったのなら大変うれしいことです。選挙費用の過大請求に対する富山市議会の対応や,この件での改善も,ささやかながら私どもの活動
が貢献していると思います。


 次回の例会
 今回は偶数月ですが本来の第1日曜日ではない例外日の開催です。
 県庁の故紙売却問題の住民監査請求の出し方等を決めます。皆さんご参加をお願いいたします。
  10月13日(月・体育の日)
  午後3時00分~(時間変更御注意)
  富山中央法律事務所1階会議室

[PR]
by ombudst02 | 2008-09-28 20:00 | オンブズパーソン60号